【灯夢想家】入居者の生活を支えるということ①
入居者の暮しを支えるということ。簡単なようで難しいのかもしれない、と思う今日この頃。
入居者様の生活を支えるためには、その人を知ることから始まる。その人を知るためには、御家族や本人の語りに耳を傾けることが必要である。その思いに寄り添い、何ができるか考え、実行することが介護をする私たちの役割ではないでしょうか。
ある入居者様が飲酒を楽しみにされている。それが、今となっては飲酒をしなくなってしまったようだ。現場の話によると本人が飲酒を希望しなくなったとの事。それは本人の飲酒はいらないとのサインなのだろうか。もしかしたら飲酒すること自体を忘れてしまっているのではないだろうか。前者だと提供自体をしなければよいだろう。では、後者だとしたら?どのようなケアを考えますか?
施設に入る際に、地域を捨て、家族を捨て、自分自身を捨てて、その覚悟の上で入居をする、との話を聞いた事がある。
自分の趣味や嗜好が奪われ、老後に規則正しい生活を求められ、叱責される…
そのような最期をみなさんは希望されますか?このような質問を現場のスタッフに投げかけてみたいと思う。
2021-11-25